金融市場のソフトウェア開発企業・メタクオーツ社は、2005年にMT4(メタトレーダー4)をリリースしました。MT4は機能性と汎用性が高く、FX取引の世界的プラットフォームになりました。
そして2010年に、機能を拡充した次世代のMT5(メタトレーダー5)をリリースしました。両者ともアップデートを続けていて、現在も最先端のFX取引ツールです。
ともにWindows、Mac、Android、IOS端末で使えますが、互換性はありません。そのためXMでも1口座に1つずつ使います。
今までインジケーター(トレードの指標ツール)やEA(自動売買ツール)を搭載していた人は、そのまま同じMTを使う方がスムーズです。
初めての人は、進化版のMT5がおすすめです。口座は8つまで持てるのでまずはどちらかで開設して、必要になったら口座を追加すれば大丈夫です。
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XMTradingのMT4とMT5の違いを比較
MT4とMT5で異なるスペックを比べます。
MT4 | MT5 | |
---|---|---|
開始 | 2005年 | 2010年 |
2019年の更新 | 2回 | 6回 |
時間足の種類 | 9 | 21 |
内臓インジケーター | 30 | 38 |
グラフィックオブジェクト | 31 | 44 |
板注文画面 | × | ◯ |
経済指標カレンダー | × | ◯ |
ネッティング | × | ◯ |
口座間の資金移動 | × | ◯ |
ロット(マイクロ口座) | 10通貨〜 | 100通貨〜 |
専門用語をカンタンに解説します。
- 時間足
1本のローソク足を描く時間 - インジケーター
トレードのタイミングを示すツール - グラフィックオブジェクト
チャートの描写に使う素材 - 板注文画面
画面の価格をタップする注文機能 - 経済指標カレンダー
各国の機関が発表する経済指標 - ネッティング
ポジションを相殺して差額を決済
取引回数を減らして手数料を軽減
時間足の違い
MT4とMT5で共通の時間足です。
- M1(1分足)、M5(5分足)、M15(15分足)
- M30(30分足)、H1(1時間足)、H4(4時間足)
- D1(日足)、W1(週足)、MN(月足)
次にMT5だけで表示できる時間足の種類です。
- M2(2分足)、M3(3分足)、M4(4分足)
- M6(6分足)、M10(10分足)、M12(12分足)
- M20(20分足)、H2(2時間足)、H3(3時間足)
- H6(6時間足)、H8(8時間足)、H12(12時間足)
MT4の時間足で、特に不自由は感じませんでした。強いていうと、H8(8時間足)とH12(12時間足)はあるとより便利かもしれません。
インジケーターは有料版やカスタムで強化できる
デフォルトで使えるインジケーターの数は、少しMT5の方が多いです。しかしインジケーターは無料から有料版まで市場にたくさんあります。
さらにカスタムをすることで、組み合わせは広がります。そのため内臓数の違いはあまり気にせず、お気に入りのインジケーターを見つけたり作成すると稼ぎやすくなります。
マイクロ口座の最小取引ロット数
マイクロ口座については、1ポジションあたりの最小取引ロット数が違います。
MT4が10通貨で、MT5が100通貨です。レバレッジ1,000倍ならドル円は10通貨=1円、100通貨=10円くらいのイメージです。
マイクロ口座は1回の最大取引量が10万通貨なので、1万円未満のトレードに向いたミニ口座です。そのため、デモ口座の気分から始めたい人にはおすすめです。
慣れてきたら、最も制限なく恩恵を受けられるスタンダード口座を追加しましょう。
XMTradingのMT4→すでにインジケーターやEAを使っている人
MT4でお気に入りのインジケーターやEA(エキスパートアドバイザー)を持っている人は、XMでもそのままMT4を使う方がおすすめです。
MT4とMT5は互換性がないので、MT5では使えない可能性があるからです。
操作性も全く同じではないので、使い慣れたものの方がストレスがないと思います。
参考:XMTradingのMT4にEA(自動売買)を導入する手順
XMTradingのMT5→初めての人、新たに使う人
メタトレーダーを初めて使う人や、新しいツールでトレードしたい場合はMT5がおすすめです。
使える機能が多く、MT4の進化版だからです。現在もアップデートは続いていますが、年間のアップデート数はMT5の方が2倍近く多いです。
このことからメタトレード社はどちらかと言えばMT5に力を入れていることがわかり、今後もしかしたらMT5一本になる可能性もゼロではないです。
そのためこれから使うのであれば、MT5を選ぶ方がスタンダードです。
まとめ
MT4とMT5で現状決定的な差は感じません。そのため今まで使っていたかどうか?でまずは選んでみてください。
どちらも世界的なFX取引ツールであることに、変わりはありません。
- MT5使ってみたけど、慣れてるMT4がいいな
- MT4は問題ないけど、MT5も使ってみたい
など途中で思えば、マイページから口座を追加して新しい口座に導入しましょう。