XMのスワップポイントは、ユーロ/トルコリラ(EUR/TRY)のショートポジションで毎日3,000円ほどもらえます。
スワップポイントは基本週に1回アップデートされて、最新値はこちらの公式ページ(メニューのFX取引)に一覧表が公開されています。最低単位のポイントで表記されていますが、「スワップ計算ツール」と使うとカンタンに円換算もできて便利です。
スワップポイントは通貨の金利差なので、高金利通貨のペアはスワップポイントが高いです。ですが高金利な新興国通貨は流動性が低いので、「スプレッド」のコストと「ロスカット」のリスクに注意しましょう。
ロング(買い)とショート(売り)ポジションで、スワップポイントランキングベスト5をまとめたので参考にしてみてください。
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スワップポイントランキングベスト5
スワップポイントが高い通貨ペアランキングベスト5です。ロングとショートのポジション別にまとめました。金額は1ロット(10万通貨)保有しているときにもらえる、1日分の金額です。
- ドル/スイスフラン(USD/CHF)
397.52円 - ドル/円(USD/JPY)
309.00円 - カナダドル/スイスフラン(CAD/CHF)
217.43円 - ニュージーランドドル/スイスフラン(NZD/CHF)
136.16円 - カナダドル/円(CAD/JPY)
96.00円
- ユーロ/トルコリラ(EUR/TRY)
2,709.06円 - ドル/トルコリラ(USD/TRY)
1,795.93円 - ユーロ/南アフリカランド(EUR/ZAR)
1,568.18円 - ドル/メキシコペソ(USD/MXN)
849.90円 - ユーロ/ロシアルーブル(EUR/RUB)
718.63円
スワップポイントは、基本的に週に1回アップデートされます(カスタマーに確認済み)。変更の日時は非公開ですが、金利が大きく変動しない限りスワップポイントも大きく変わりません。
XMはスワップ計算ツールが便利
スワップポイントは最低単位のポイント(point)で公式ページに公開されています。XMには便利な「スワップ計算ツール」があるので、自動ですぐに円換算できます!
(公式)スワップ計算ツール
口座の基本通貨、通貨ペア、口座タイプ、ロット数を入力して計算するをクリックすると、買い・売りポジションで金額が表示されます。
スワップ買い、スワップ売り、現在の変換価格は自動算出してくれるので、入力不要です。
スワップポイントがプラス、マイナスになる条件
スワップポイントは通貨AとBの金利差です。ポジションに関わらず、金利の高い通貨を買って金利の低い通貨を売れば、スワップポイントはプラスになります。
通貨ペアA/Bをロングポジションで持った場合、Aを買ってBを売ったことになります。そのためスワップはAの金利が高ければプラス、低ければマイナスになります。
ショートポジションで持った場合、Aを売ってBを買ったことになります。そのためスワップはAの金利が低ければプラス、高ければマイナスになります。
受け取り時間(タイミング)と土日の調整
スワップの受け取りは、日本時間の平日朝7時(夏時間は6時)です。通常は時間ピッタリに口座に反映されます。
そのため極論ですが冬時間なら6:59に注文して7:01に決済しても、7時の反映時にポジションを保有していればスワップポイントは発生します。
平日に毎日もらえますが、水曜日だけは土日分と合わせて3倍(3日間分)が反映されます。
私たちは一度注文をすれば、決済やロスカットされない限りポジションを持ち続けることができます。しかしFX業者は、すべてのポジションを2営業日後に必ず決済するというルールがあります。
つまりトレーダーの見えないところで、FX会社は決済と再注文を毎日行なっています。この処理を「ロールオーバー」といい、ロールオーバーされるポジションを「オーバーナイトポジション」といいます。
オーバーナイトポジションには、スワップポイントが発生するので金利差を受け取れます。
土日は為替市場が休みのため、ロールオーバーはされません。ですが週末でも銀行は常に金利を算出しています。
この市場の動きに対応するためXMをはじめ多くのFX業者は、水曜日に土日分をまとめた3日分のスワップポイントを反映します。
スワップポイントカレンダーとMT4の確認方法
各FX業者が公開している「スワップポイントカレンダー」は、XMにはありません。ですが公式ページとMT4で、最新情報をいつでも確認できます。
公式ページは取引商品→FX取引で一覧表になっています。
MT4では気配値表示で見たい通貨ペアを右クリックして、「仕様」を選ぶと取引条件に表示されます。またはメニューバーから表示→通貨ペアリスト→通貨を選んで「設定」からも同じ画面を見れます。
稼ぐための2つのリスクヘッジ
XMはスワップポイント単体の出金はできません。ポジションを決済すれば、スワップポイントの利益も一緒に出金できます。
そのため保有中の相場変動による損失をいかに減らすか?が、スワップポイントで稼ぐために重要です。そのためにポジションの「保有期間」か「相場リスク」を最小限にします。
保有期間には「スプレッド」が、相場リスクには「ロスカット」が関わります。
高金利通貨はスプレッドが広い
スワップポイントは平日の朝7時(夏時間は6時)に反映されるので、6:59〜7:01の2分間だけポジションを持っていても極論発生します。
ただしポジションを持つたびに、売値と買値の差「スプレッド」が発生します。
スワップポイントが高いショートポジションで、1ロット(10万通貨)のスワップとスプレッドを見てみましょう。分かりやすいように、小数点以下は四捨五入しています。
- ユーロ/トルコリラ(EUR/TRY)
2,709円、15,062円(80pips) - ドル/トルコリラ(USD/TRY)
1,796円、14,123円(75pips) - ユーロ/南アフリカランド(EUR/ZAR)
1,568円、9,520円(130pips) - ドル/メキシコペソ(USD/MXN)
850円、6,170円(110pips) - ユーロ/ロシアルーブル(EUR/RUB)
719円、7,127円(420pips)
高金利の新興国通貨はメジャー通貨と比べて、取引量が少ないためスプレッドが広がりやすいです。ベスト5は発生するスワップポイントより、スプレッドの方が大きいので決済のたびに損失です。
そのためポジションを持ったら、まずは累計スワップポイントが最初のスプレッドを上回るまで待ちましょう。現在のユーロ/トルコリラなら、6日目からプラスになります。
その後は持ち続けるほどスワップポイントが発生するので、相場リスクを除けば利益が増えていきます。
ロスカットと最大レバレッジに注意
新興国通貨のペアは流動性が低いため、ボラリティ(価格変動幅)が大きくなりやすく損失リスクも含んでいます。そのため一部の通貨ペアはすべての口座タイプを対象に、最大50倍〜400倍に制限されています。
レバレッジが低くなるとポジションを維持するための必要証拠金が多くなり、ロスカット(自動決済)されやすくなります。ロスカットされると、ポジションがなくなるのでスワップポイントも発生しなくなります。
そのため証拠金は余裕を持って口座に入れておきましょう。レバレッジ制限のある通貨ペアやロスカットに関しては、こちらの関連記事を参考ください。

また高スワップのショートポジションを狙うなら、ショートトレンド(下降相場)のタイミングで入るのがベストです。例えばスワップポイントNo1のユーロ/トルコリラ(EUR/TRY)は、ここ3ヶ月ほど一定レンジで推移しています。
こういったうねりがあれば、過去の高値を狙った注文も有効だと思います。もちろんシンプルな強いトレンドがあれば、素直に乗りましょう。
まとめ
新興国通貨ペアのスワップポイントの高さはメリットですが、スプレッドの広さとレバレッジ制限によるロスカットのリスクはデメリットです。
ドル円やユーロドルなどのメジャー通貨は、国内FX業者のスワップポイントの方が好条件に感じます。そのためより安全にコツコツスワップ利益を積み上げるなら、XMである必要はないと思います。
その代わり最大レバレッジは国内FX業者が25倍、XMは888倍です!スワップにこだわらないなら、少額資金から最高レベルの投資効率でトレードができます。